動画編集のクライアントさんから
【プロマネを送って下さい!】
と言われたけど、なんのこと!?どうすればいいの!?
「プロマネ」は「プロジェクトマネージャー」の略で、
編集者同士やクライアントと動画編集データを共有する際に使用します。
プロジェクトファイルだけでなく、画像データなど動画編集に必要なデータも一緒に送ることで、他の人が編集作業を引き継ぐことができます。
この記事では、プレミアプロの機能の一つ「プロマネ」について詳しく解説するとともに、
クライアントさんに送る前にデータを整理する必要性と、ギガファイル便を使った送り方について説明します!
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プレミアプロにおける「プロマネ」とは?
動画編集における「プロマネ」とは、
プレミアプロの「プロジェクトマネージャー機能」のことを指します。
動画編集を引き継ぐ際には、プロジェクトファイルだけでなく、
mp4などの動画で使っている動画データや、pngなどの画像データを一緒に送る必要があります。
プロジェクトに読み込んだ様々なファイルの中で、
動画を編集するために必要なデータだけを選別して、一つのフォルダに集めてくれる機能を
「プロジェクトマネージャー」と言います。
プロジェクトファイルと必要なデータを集約したフォルダ自体を
「プロマネ」と呼ぶこともあります。
プロマネを使うメリット
動画編集案件に必須のプロマネは、下記のようなメリットがあります。
他のPCでも編集画面を同じように編集画面を開き、編集を引き継ぐことが出来る
編集する時に使用する「プロジェクトファイル」(拡張子.prproj)ですが、
このファイルだけをクライアントさんに送っても、クライアントさんは編集を引き継ぐことが出来ません。
下記の画面のように、共有されていないファイルは「オフライン」になってしまって、
編集したり書き出すことができません。
動画編集作業を引き継ぐためには、動画編集で使用している.mp4などの動画データや、.pngなどの画像データ、
.mp3などの音楽データも必要になります。
「プロジェクトマネージャー」を使って動画編集に必要なファイルを一つのフォルダに集約し、フォルダごと共有することで、他の人が編集を引き継ぐことが可能になります。
データ容量を適切にすることができる
動画編集をしていると「プロジェクトに読み込んだけど、結局使用しなかった画像素材やSE素材」が発生することがあります。
プロジェクトマネージャーを使うことで、プロジェクトに読み込んだデータの中で、動画編集に必要なファイルと使わなかったファイルを判別してくれて、使用しなかったファイルは排除してくれます。
これによりプロジェクトのファイルサイズが最適化され、バックアップを保存したり、他の人に送ったりすることがスムーズになります。
プロマネ機能の使い方
それでは、プレミアプロの「プロジェクトマネージャー機能」の使い方を、画像付きで詳しく説明します!
1.プロジェクトマネージャーを開く
プレミアプロのメインメニューから「ファイル」を選択し、「プロジェクトマネージャー」をクリックします。
2.プロマネに残したいシーケンスを選択
表示されたウィンドウ内で、相手側に送りたいシーケンスを選択します。
※ネスト化(複数のクリップをまとめること)をして本編で使用しているシーケンスがあれば、それにも必ずチェックを入れます。
どのシーケンスをネスト化して使用しているか分からない場合は、全部にチェックを入れても良いと思います。
3.プロジェクトの設定とエクスポート
①「ファイルをコピーして収集」と「未使用のクリップを除外」のチェックボックスを選択します。
②保存先の指定
「参照」ボタンを使用して、出力するファイルの保存先を指定します。
③エクスポートの実行
すべての設定が完了したら、「OK」ボタンをクリックしてプロマネの作成を開始します。
プロマネを使って作成したフォルダには「コピー【プロジェクト名】」という名前が付きます。
クライアントに送る前に素材を整理しよう!
プロジェクトマネージャー機能で作成したフォルダを共有する際には、プロジェクトの中と、生成したフォルダを整理してから共有するのがおすすめです。
素材を整理して共有することで、クライアントからの印象もグッと良くなりますよ!
①「ビン」を使ってプロジェクト内の素材を整理する
普段から素材をきちんと整理されている方は良いのですが、
私なんかは素材をあれこれプロジェクトに読み込ませていると、あっというまに素材がぐちゃぐちゃになってしまいます↓
この状態でプロマネを送ってしまうと、編集を引き継ぐ方からしたら作業がしにくいですよね💦
ですのでプロマネを作成したら、素材の種類ごとに「ビン」を作成して、素材を分類して整理しておくのがおすすめです!
①ビンを作成する
②ビンの名前を素材の種類に変更する
ビンの名前は「シーケンス」とか「画像」とか「SE」とかわかりやすい名前でOKです!
③素材をドラッグアンドドロップでビンの中に移動させる
これできれいに素材が整理されて、受け取った方もわかりやすいプロジェクトになりました!↓🎉
②プロマネフォルダ自体の中身も整理する
プロマネを送る前に、フォルダの中身を確認して整理するのもおすすめです。
プロマネを作成する際に「オーディオキャッシュも含める」等にチェックを入れていると
・ピークファイル(.pek):音声の波形に関するキャッシュファイル
・CFAファイル(.cfa):Adobeソフトウェアで作成されたキャッシュされたオーディオファイル
・Vrew使用のために読み込んだファイル
などの、編集には無関係なキャッシュファイル等が収集されている場合もあります。
キャッシュファイルは意外に容量が大きいので、
不要な素材が収集されていないか確認してからファイルを送ると、
相手側にも親切かと思います。
プロマネをクライアントに送る方法
プロマネのファイルを整理したら、いよいよプロマネをクライアントに送ります。
プロマネを送る方法は、「ギガファイル便」を使う方法が多いかと思います。
(※その他にも「グーグルドライブ」で共有する方法などがありますので、クライアントの指示に従ってください)
今回はギガファイル便を使用する方法について解説します。
①ギガファイル便にアクセスする
グーグルクロームなどのブラウザで、ギガファイル便(https://gigafile.nu/)にアクセスします。
②保持期限を「100日」にする
ギガファイル便は、何日間アップロードしたファイルを保存しておくか選択することができます。
保持期限が3日や5日になっていたら、保持期限が切れてしまい再アップロードが必要になってしまうので、指定が無ければ「100日」にしておくのが親切です😊
③プロマネで作成したフォルダをギガファイル便にドラッグアンドドロップする
プロジェクトマネージャー機能で作成したフォルダを、そのままギガファイル便にドラッグ&ドロップします。
フォルダに入っている素材が順番にアップロードされていきます。
④アップロードしたファイルたちをまとめる
全てのファイルがアップロードされたら、一番下の【ファイル名:】に、
わかりやすいファイル名を入力します。
例)○○様(クライアントの名前やチャンネル名など)_動画タイトル_初校プロマネ
⑤「まとめる」を押して生成されたリンクをクライアントにお伝えする
ダウンロードパスワードを設定するかどうかは、クライアントに確認しても良いと思います。
私は特別な指示が無ければ、設定しないことが多いです。
これで無事、プロマネを共有することが出来ました!🎉
クライアントによっては、
「プロマネで作成したフォルダを圧縮してからギガファイル便で送って下さい」
という指示がある場合もあります。
その際はその指示に従ってください。
ただし、WindowsとMac間でのやりとりなど、圧縮形式が異なる環境でやり取りする場合、
解凍できないなどのトラブルが生じる場合があります。
基本的には、ギガファイル便にフォルダをドロップして各データをアップロードしてから、
ギガファイル便上で圧縮するのをおすすめしています。
まとめ
今回はプレミアプロの「プロジェクトマネージャー」の使い方と、整理方法・送り方についてご紹介しました。
✅プロマネとは・・・
動画編集プロジェクト内の全てのメディアファイルや編集データを一つの場所に集約する機能
✅プロマネのメリット・・・
①他のPCでも同じように編集画面を開き、編集を引き継ぐことが出来る
②データ容量を適切にすることができる
✅プロマネの使い方・・・
①Premiere Proの「ファイル」から「プロジェクトマネージャー」を選択
②必要なシーケンスにチェックを入れ、「ファイルのコピー」と「未使用のクリップを除外」のチェックボックスを選択する
✅プロマネの整理方法・・・
①プロジェクト内の素材をビンを使って整理する
②フォルダ内に不要なファイルがないか確認する
✅プロマネの送り方・・・
ギガファイル便を使用し、保持期限は100日に設定する。
最後にわかりやすいフォルダ名を付けて、「まとめる」ボタンを押して圧縮する
Premiere Proのプロジェクトマネージャー機能を使って、スムーズにクライアントとプロジェクトを共有しましょう!😊
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