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あられ
2児のママ/動画編集者&ディレクター
子どもともっと一緒にいたかったので、思い切って在宅動画編集者になりました。

【プレミアプロ】色味調整の簡単で具体的な手順を解説!【動画編集】

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なんか素材動画の色味が薄くておかしいんだけど、どうやって色味を調整すればいいんだろう?

Lumetriカラーの「自動」を押しても、きれいに調整できない場合は、どうすればいいんだろう?

あられ

動画の明るさや色味を自然な見た目にするには、調整する基準と順番があります。
手順に沿ってやれば誰でもできるので、一緒にやってみましょう!

この記事でわかること
・プレミアプロで、動画を見やすい色味・明るさにするための方法
・素材動画が暗い・発色が薄いなど(LOG、iPhoneのHDRでの白飛び等)の場合に色味や明るさを調整する方法
・Lumetriカラーで動画の色味・明るさを調整する際の、パラメーターを動かす順番
・Lumetriスコープの活用方法

こんな人におすすめの記事です
・プレミアプロでの色味調整・明るさ調整の方法を知りたい方
・動画の色味調整の方法に悩んでいる方
・動画編集初心者の方

動画編集をしていると、素材動画が白飛びしていたり、暗すぎたりすることがありますよね。

「RAW」や「LOG」といって、色調補正を後から行う前提で撮影されていたり、
iPhoneなどで「HDR」で撮影されていたりすると、プレミアプロでは処理できないほどの色のデータが入っているため、
白く霧がかかったような状態で表示されたりします。

RAWとかLOGとか言われても、カメラの専門知識があるわけじゃないからわからないよ・・・😭

わかります!!
私も色々本を読んだり調べたりしましたが、専門用語が多くてチンプンカンプンでした・・・

映像編集における明るさや色味の調整は本当に奥が深く、専門用語や手順も複雑で、
動画の印象を左右するカラーグレーディングも含めると、私は何時間勉強しても勉強しきれませんでした😭💦


しかし動画編集者として活動する以上、最低限必要な明るさ・色味の調整はしっかり行う必要がありますよね。

今回は

・必要な項目だけに絞って
・極力専門用語は使わずに
・「この順番でこの通りにやればとりあえず大丈夫!」という具体的な手順で

プレミアプロでの色味調整・明るさ調整について解説していきたいと思います!!

動画素材の色味調整で悩んでいる方は、ぜひご覧になって下さい!😊

あられ

今回ご紹介する方法は、動画撮影や動画編集の経験がない初心者の方を対象とした内容です。
専門的な知識をお持ちの方には物足りないかもしれませんが、動画のカラーコレクションを実践してみたいという方に向けて書いています。
「こんな方法もあるんだ、試してみようかな」と思っていただけると幸いです😌

なお、ここで紹介するのは本格的なカラーコレクション・カラーグレーディングの方法ではありませんので、基本的な操作に慣れたら、ぜひさらに深く学んでみることをおすすめします。


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目次

プレミアプロでの色味調整の手順

結論から言うと、下記の手順で動画の明るさ・色調補正を行えば、誰でも動画を素材を自然な見た目に補正することが可能です。

STEP
素材動画に「調整レイヤー」を乗せる

理由:元素材動画の色情報を消さないため、修正を容易にするため

STEP
ワークスペースを「カラー」にする

Lumetriカラースコープの「波形(輝度)「パレード(RGB)」「ベクトルスコープ YUV」を表示する

STEP
「白レベル」調整

波形(輝度)を見ながら、波形の最上部が100付近に行くように調整

STEP
「黒レベル」調整

波形(輝度)を見ながら、波形の最下部が0付近に行くように調整

STEP
「ハイライト」調整

0~100の間で波形が広がるようにプログラムパネルも見ながら調整

STEP
「シャドウ」調整

0~100の間で波形が広がるようにプログラムパネルも見ながら調整

STEP
「露光量」「コントラスト」調整

プログラムパネルを見ながら調整

STEP
「彩度」調整

ベクトルスコープ YUVの6角系を超えない

STEP
「ホワイトバランス」調整

白やグレーに見えるべきところをスポイトでクリックして自動調整

STEP
「色温度」「色かぶり補正」調整

「パレード(RGB)」の各色の波形が同じになるように調整

あられ

それぞれの手順について詳しく解説します!!


プレミアプロでの色味調整の手順①
素材動画の上に「調整レイヤー」を乗せる

まずは色味を調整したい動画の上に「調整レイヤー」を乗せます。


調整レイヤーは、素材動画の上にかける「透明なフィルター」のようなイメージで、
調整レイヤー自体にLumetriカラーのエフェクトをかけることで、素材動画の情報を直接いじることなく、
色味調整を行うことができます。

素材動画の色情報を直接いじると、極端な調整によって元々素材動画が持っている色情報が失われたり、
素材動画をカットすることによって修正が煩雑になったりしますので、調整レイヤーを素材動画の上に載せて、
調整レイヤーにルメトリカラーのエフェクトをかけることをおすすめします!


(調整レイヤーは「プロジェクトパネル」上で右クリック→「新規項目」→「調整レイヤー」で作成できます)


プレミアプロでの色味調整の手順② ワークスペースを「カラー」にする

次に上の「ウィンドウ」→「ワークスペース」→「カラー」を選択し、
・Lumetriカラー
・Lumetriスコープ
のパネルを表示させます。

下のスパナマークをクリックして
・ベクトルスコープ YUV
・パレード(RGB)
・波形(輝度)

にチェックを入れ、下記のグラフが表示されるようにします。


プレミアプロでの色味調整の手順③ 「白レベル」を調整する

基本補正の左の「>」をクリックして、基本補正の項目を表示します。

まず動かすのは「白レベル」のパラメーターです。(この順番が大事です!)

ルメトリスコープの「波形(輝度)」を見ながら白レベルのスライダーを動かして、
波形の最上部が「100」にくるように調整します。
100を超えないように注意します(100を超える=白飛びの状態)。

あられ

※iPhoneのHDRで撮影した素材など、白レベルの値を-150までさげても100より下がらない場合は、他の項目で調整できるので、まずは数値を-150(手入力)まで下げておきます。


プレミアプロでの色味調整の手順④「黒レベル」を調整する

次に「黒レベル」のパラメーターを動かします。
波形(輝度)の最下部が「0」に近くなるように、黒レベルの数値を調整して下さい。
これも、波形が0を下回らないようにします(黒つぶれになるため)。


プレミアプロでの色味調整の手順⑤「ハイライト」を調整する

続いて「ハイライト」のパラメーターを調整します。
「ハイライト」のパラメーターを動かして、0〜100の間で、
まんべんなく波形が広がるようにハイライトの数値を調整します。
ここでも0や100を超えないように注意します。
また、波形だけではイマイチわかりにくいところもあるので、プレビュー画面で実際の色味も見ながら調整します。

あられ

抽象的な表現で申し訳ないのですが、上や下に波形が大きく偏っていなければ大丈夫です!


プレミアプロでの色味調整の手順⑥ 「シャドウ」を調整する

次に「シャドウ」のパラメーターを調整します。
こちらも「ハイライト」と同様に、まんべんなく波形が広がるように数値を調整してください。
0と100を超えないようにし、プレビュー画面で動画自体も確認しながら調整します。


プレミアプロでの色味調整の手順⑦
「露光量」「コントラスト」を調整する

次にプレビュー画面で動画全体の明るさと色味を見ながら、必要に応じて「露光量」「コントラスト」の数値も調整します。
ここまでの調整がきちんと行えていれば、大きく動かす必要は無いと思うので、イメージに合わせて少しずつ動かすのが良いと思います。
特に露光量は大きく動かして明るくすると、動画自体の画質が落ちてしまうので注意します。

あられ

※iPhoneのHDRで撮影した素材等で、白レベルの値を-150まで下げても波形の100より下がらなかった素材は、露光量を下げることで、100以下まで調整することができます。


プレミアプロでの色味調整の手順⑧「彩度」を調整する

次に「彩度」を調整します。
彩度も基本的にはプレビュー画面をみながら、見やすい彩度に自分で調整していきますが、
「Lumetriスコープ」の「ベクトルスコープ YUV」の6角形の線を越えない範囲にします。
(6角形を超えると彩度が強すぎる)。


プレミアプロでの色味調整の手順⑨ ホワイトバランスを調整する

最後に色味のバランスを調整します。
「ホワイトバランス」の文字の横のスポイトを押して、
動画の中の「真っ白な部分、真っ白に映したい部分」をクリックします。
ちょっとわかりにくいですが、具体的には
・演者さんが来ている白いTシャツ
・スタジオの真っ白な壁
・演者さんが持っている紙
など、「撮影している時に真っ白であっただろうモノ・場所」をクリックします。
するとそこ部分を真っ白の基準として、全体の色味をプレミアプロが自動で整えてくれます。

あられ

スポイトで選ぶのは、実は白・グレー・黒のいずれかでOKです(いわゆる無彩色)。
撮影時に「グレーカード」を使って機材のホワイトバランスを調整することが多いそうで、
スポイトでグレーの部分を選ぶと最も良い結果が得られるとも言われています。


プレミアプロでの色味調整の手順⑩「色温度」「色かぶり補正」を調整する

ホワイトバランスをスポイトを使って自動調整しても、なんだか動画全体が青みがかっていたり、赤みがかかっている場合があります。
その場合は「色温度」と「色かぶり補正」の数値をすこしずつ動かして、自分の目で見て自然な色合いになるように調整します。
色温度を下げると青みが強くなり、色温度を上げるとオレンジ〜赤みが強くなります。
色かぶり補正を下げると緑が強くなり、色かぶり補正を上げると紫みが強くなります。

あられ

スライダーにどの色味が強くなるのかも表示されているので、それを見ながら、自分の目で自然な印象になるようにすこしずつ数値を調整して下さい。


これで、基本的な動画の明るさ・色調補正は完成です!!🎉

まとめ

動画の色味・明るさ調整の手順をまとめると、下記のようになります。

ワークスペースを「カラー」にしてから、下記の順番で明るさ・色味を調整する

  1. 白レベル
  2. 黒レベル
  3. ハイライト
  4. シャドウ
  5. 露光量・コントラスト
  6. 彩度
  7. ホワイトバランス
  8. 色温度・色かぶり補正
あられ

調整する順番がとても大事なので、この順番を覚えておきましょう!


「ものすごい良い雰囲気の映画のような動画」にすることはできないかもしれませんが、
少なくともYouTubeチャンネルの動画や、ビジネス系・セミナー系動画において、
白飛びや黒つぶれのない、見やすい動画を作ることはできるかと思います😊

素材動画の明るさ・色味が「なんかおかしいな・・・見にくいな・・・」と思ったら、
ぜひ試してみて下さい!


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