動画編集の仕事で



「やっと納品したと思ったら、修正が山のように返ってきた・・・」
そんな経験はありませんか?
とくに、動画編集を始めたばかりの頃は、修正の量に驚いたり、
気持ちが折れそうになったりすることもありますよね。



私自身も以前は何度も修正が入り、
そのたびに「またか・・・」と落ち込んでいました
ですが、ある時から「チェックのやり方」を見直すことで、修正の数が大きく減り、
ディレクターやクライアントからの信頼も得られるようになりました。
この記事では、私が実際に行っている「納品前にやっておくべき3つのチェック手順」をご紹介します。
修正を減らしたい方、納品クオリティを高めたい方に役立つ内容ですので、ぜひ参考にしてみてください!
チェック①:ChatGPTでテロップの誤字脱字を確認
動画の納品で最も多い指摘のひとつが、テロップの誤字や表記揺れです。
一見地味な作業に思えるかもしれませんが、ここを丁寧にチェックすることで、仕上がりの印象は大きく変わります。
ChatGPTを使ったチェック方法(Premiere Proの場合)
①テキストパネルを表示し、テロップをテキスト形式で書き出す
テキストパネル上部の「グラフィック」を選択して、
右側の「・・・」から「書き出し」を選択、
「テキストファイルに書き出し」を選択する


②保存したテキストファイルを開いて、内容をすべてコピー


③ChatGPTに貼り付けて、誤字・脱字・表記揺れをチェックするように依頼
コピーしたテキストをChatGPTに貼り付けて、次のように依頼します。
上記は動画のテロップとタイムコードです。誤字・脱字・表記揺れがないかチェックしてください




下記のような感じで結果が出力されますので、内容を確認します。


④表示された指摘をもとに、Premiere Proで該当のテロップを修正





ChatGPTは、助詞の抜けや漢字の変換ミスなど
「人間の目では見逃しがちな間違い」も見つけてくれるので便利!
課金しなくても短い動画ならチェック可能だったので、
一度試してみる価値ありです!
チェック②:FrameDetectorでテロップと映像のズレを確認
テロップの表示タイミングが映像とズレていると、違和感のある仕上がりになってしまいます。
1フレームのズレでも、視聴者は「なんとなく見にくい」と感じてしまうもの。
(こんなときは修正が必要です)


そんなときに便利なのが、Premiere Pro用のエクステンション「FrameDetector」です。


FrameDetectorの導入方法
❶Premiere Proの「ウィンドウ」 → 「Exchangeでエクステンションを検索」から
「FrameDetector」を検索・購入(10ドル)




❷Creative Cloud経由でインストールし、Premiere Proで使用可能にする


FrameDetectorの使い方
❶Premiere Pro上で開き、チェックするフレーム数とマーカーの色を選択し実行




❷フレームのズレがある箇所に自動でマーカーを表示してくれるので、該当部分を修正





FrameDetectorは1フレーム単位でズレを検出してくれるので、
自分では気付きにくいミスを確実に見つけることができます。
買い切り型で価格も手頃なので、導入する価値は大いにあります。
チェック③:Frame.ioで納品前の最終確認
最後のステップは、別の視点で動画を見直すことです。
特に便利なのがAdobeのクラウドツール「Frame.io」。
Adobe Creative Cloudを契約していれば無料で利用できます。


Frame.ioを使う理由は3つ
- 新しい画面で確認することで、修正点に気づきやすくなる
→ 編集画面とは違う環境で再生することで、見逃していた違和感に気づくことが可能になります。 - 書き出し時のトラブルを発見できる
→ 書き出した後に起きる「映像の乱れ」「フォントの崩れ」などもここでチェック可能。 - コメントを残しながらチェックできる
→ 修正したい箇所をその場で記録しておけるので、あとで見返して修正するのがラクになります。



Frame.ioにアップした動画を一通り再生し
自分でコメントを入れてから修正に入ることで、
納品クオリティが格段に上がります。
Frame.ioでのセルフチェック手順
❶WebブラウザでFrame.ioにログインする


❷Frame.ioに書き出した動画をドロップする


❸アップした動画を確認しながら、修正箇所にコメントを入れていく


❹入れたコメントをもとに、プレミアプロで修正を実施



自分の中で「完成!」と思った後にもう一度見返すことで、
納品クオリティがグッと上がりますから、
ぜひ試してみてくださいね
まとめ|修正は「スキル」よりも「仕組み」で減らす
動画編集における修正を減らすには、技術だけでなく「チェックの仕組み」が重要です。
- ✅ ChatGPTで誤字脱字をチェック
- ✅ FrameDetectorでズレを確認
- ✅ Frame.ioで別の視点からセルフチェック
この3つのステップをルーティン化するだけで、
修正の回数が大幅に減り、
仕事の効率も信頼度もアップします。
クライアントから「ありがとう」の一言が増えるかもしれません。
ぜひ、一度試してみてください!