動画編集でフルテロップの案件を頼まれているんだけど、
プレミアプロの音声認識はなんだか使いにくいし、
キーボードで手打ちするのは辛すぎる・・・
音声認識技術に優れた「Vrew」なら、Premiere Proと連携してテロップが楽に付けられるよ!
月に120分の音声認識なら無料で使えるから、導入もしやすい✨
この記事では、動画編集のテロップ入れに必須の「Vrew」の使い方を、
画像付きで詳しく徹底解説します!
これを見ればプレミアプロと連携して、超効率的にテロップ作成ができますので、
ぜひ参考にしてください!
Vrewってどんなソフト?
Vrewは音声認識技術が特に優れている動画編集ソフトです。
Vrew単体でも動画編集は可能ですが、プレミアプロと一緒に使用することで、
テロップ入れ作業を爆速に効率化することが可能です。
月120分までの音声認識が無料なので、月に作成する動画の、
カット後の尺が120分以下の場合は無料💰で使い続けることができます。
無料プランだと「Vrew」というロゴが動画に入ってしまうんじゃない?
Vrewはテロップ入れ作業の補助に使用するだけなので、
テロップ入れに活用する場合はロゴが動画に入ることは無いです。書き出しはプレミアプロで行います!
Vrewをテロップ入れに使うメリット
音声認識機能はプレミアプロにもあるから、
プレミアプロを使えば良いんじゃないの?
確かにプレミアプロのテキスト機能もだいぶ使いやすくなっているけど、まだまだVrewを使った方が効率が良いと感じるよ!
『音声認識機能はプレミアプロにもあるから、プレミアプロでいいんじゃないの?』
と思われる方もいらっしゃると思います。
確かに最近では、プレミアプロのアップデートにより
・テロップをグラフィックに変更して、テキストスタイルを適応できる
・バウンディングボックスが動かせるようになった
・音声認識自体も性能が良くなってはいる
という良い点もだいぶ出てきたのですが、
それでも私はまだVrewが使いやすいと感じています!😊
プレミアプロのテロップ機能と比べてVrewが使いやすい点は
・文章のまとまりを認識して、ちゃんと一文でテロップを生成してくれる
(プレミアプロは文章の途中でもテロップを切り替えちゃう)
・テキストファイルで台本が読み込めて、音声認識機能と組み合わせて適切に配置してくれる
(プレミアプロは台本読み込みがスムーズじゃない)
・生成されたテロップが柔軟に装飾できる
(プレミアプロのバウンディングボックスへの変換はまだ使いにくさがある)
上記の点が挙げられます。
またVrewを使えるようにしておくと
プレミアプロで音声認識・テキスト生成
→グーグルドキュメントで台本化
→Vrewで音声認識&台本読み込み
という流れで作業することで
ほとんどキーボードで手打ちすることなく、フルテロップを付けることも可能です‼️
今回はVrewの導入方法から基本的な操作、プレミアプロと連携してテロップを入れる方法を説明します。
Vrewを導入して動画編集作業を効率化して、時間単価を上げていきましょう!!
<Vrewでテロップをつける方法>
①Vrewをダウンロードする
まずはVrewの公式サイトにアクセスして、赤枠部分を押してダウンロードを行います。
デスクトップなど適当なところにインストーラーを保存して、インストールします。
インストールを完了するとアプリが自動で起動します。
初回はサンプル動画が表示される状態から始まります。
<Vrewでテロップをつける方法>
②プレミアプロでカットして書き出しておいた動画をアップロードする
テロップを付けたい動画をプレミアプロでカットして、mp4で書き出しておきます。
(※書き出した動画の名前は、他の素材動画と混同しないように先頭にvrewと付けておくと良いです)
Vrewの「新規で作成」を選び、「PCからビデオ・オーディオを読み込む」を選択します。
先程プレミアプロで書き出した動画を選択します。
「音声分析をする」が選択されていることを確認して、
言語は「日本語」、エンジンは「Whisper」を選択してください。
※もちろん日本語でなければ別の言語を選択してください。
エンジンは日本語であれば「Whisper」が優秀と言われていますが、違和感がある場合は他のエンジンに変更してみてもOKだと思います。
詳細設定に関しては、特に触らなくていいですが、
「クリップ分割の項目」について
・最大の文字数は30
・分割の基準は「意味:人工知能が把握した意味単位を基準で分けます」
になっているかを確認すると良いかと思います。
「確認」を押すと音声分析が始まるので、しばし待ちます。
<Vrewでテロップをつける方法>
③生成されたテロップを結合・分割・修正する
音声認識と文字生成がされたら、動画とテロップが合ってるか聞きながら、
必要に応じてテロップの結合や分割、修正を行います。
TABキーで動画を再生して、テロップが合っているか確認する
上の段が動画を音声認識した結果で、下が生成されたテロップになります。
大きな枠を選択してTABキーを押すと、枠の部分の動画が再生されます。
動画を聞きながら、動画とテロップ表示が合っているかを確認します。
テロップが短い場合は、前後の文章と結合する
テロップが短すぎて、次の文章とくっつけたい場合は
shiftキーを押しながら枠をクリックすると、「クリップを結合」という
コマンドが表示されるので、それを選択します。
文章が結合し、長い一つのテロップとすることができました。
✅テロップが長すぎる場合は分割する
逆にテロップが長すぎて分割したい場合は、
上の段の音声認識結果を見ながらテロップを切りたい箇所にカーソルを入れ、Enterキーを押します。
テロップが二つに分割され、それに伴って音声認識部分も分割されました。
カーソルを入れた位置によっては、テロップ文が適切でない位置で分割されてしまうことがあるので、
その際はテロップ文章を動画に合わせて修正して下さい。
✅無音部分がテロップの先頭に来ないように注意する
「・・・」と表示されている部分は、無音と認識した部分になります。
テロップ入れ作業においては気にしなくても大丈夫ですが、
前述のようにテロップを分割する際には、
無音部分を先頭にしてテロップを分割しないように注意します。
無音部分を先頭にしてテロップを分割してしまうと、
発言していないうちからテロップが表示されることになってしまうので
上の段の音声認識結果とテロップの表示が一致しているところにカーソルを合わせて分割するのが良いかと思います。
上の方にフォントやテロップサイズなどが変更できる部分もありますが、
プレミアプロでテロップ装飾を行う場合は特にいじらなくて大丈夫です。
また「無音期間を短縮」というコマンドもあるのですが、
こちらを使用するとプレミアプロに読み込ませた時にテロップと動画がズレてしまう原因になるので、
プレミアプロと連携してテロップを入れる場合は使用しなくて大丈夫です。
<Vrewでテロップをつける方法>
④Premiere Pro(XML)形式でエクスポートする
動画の最後までテロップが入ったら、右上のエクスポートを押して
Premiere Pro(XML)で書き出します。
フレームレートは「原本動画と同一」を選び、改行の処理方法は
「改行せず一つのテキストレイヤーに入れる」を選択します。
(プレミアプロで改行処理を行った方が後の調整がしやすい気がします)
エクスポートを押すとファイルの保存場所が聞かれるので、
プレミアプロのプロジェクトファイルの周辺に保存します。
<Vrewでテロップをつける方法>
⑤生成したファイルをプレミアプロで読み込む
プレミアプロで「ファイル」から「読み込み」を選択し、
Vrewでエクスポートをして生成されたファイル(XML)を読み込みます。
すると新しくVrewで読み込んだ動画の名前のビンが新しく作られ、
中に「読み込んだ動画」と「読み込んだ動画にテロップが付いてカットされたシーケンス」が入っています。
この「読み込んだ動画にテロップが付いてカットされたシーケンス」の
テロップだけを選択・コピーして
元々編集していた自分がカットしたシーケンスに、Vrewで作ったテロップを乗せます。
Vrewで加工されて、元動画とは画質や音質が変わっていることが多いので、必ず自分が最初にカットした元動画にテロップを追加するようにしてください。
<Vrewでテロップをつける方法>
⑥カットの線とテロップの始まりを揃える
Vrew上で発話とテロップの始まりを合わせていますが、
プレミアプロで作ったシーケンスにVrewで作ったテロップを乗せると、
どうしても1〜5フレームくらいのズレが出てしまいます😭
このズレがあると、画面の切り替わりとテロップ表示がズレてしまうことになり、視聴違和感に繋がるので、カットの線とテロップの始まりを合わせる作業を行います。
①テロップのあるレイヤーのターゲットトラックのみを青くする
画像のように、テロップのあるレイヤーのターゲットトラックのみを青く選択します。
こうすることで、キーボ―ドの上下を押すだけで、テロップの始まりにぴったりとカーソルを合わせることができます。
②キーボードの上下を押していき、動画のカットとテロップの始まりが合っていなかったらマウスでドラッグして合わせる
キーボードの上下ボタンを押すだけで、テロップの先頭を選択することができます。
本編動画のカットの線とテロップがズレているところがあったら、
マウスでテロップの長さを調整して、カットと合わせます。
(カット線が無かったら、テロップに合わせてカットを入れておくと、後の編集がスムーズです)
<Vrewでテロップをつける方法>
⑦テロップを装飾する
カットとテロップがきれいにそろったら、あとはテロップを装飾します。
テキストスタイルのプリセットを使って装飾すると速いです。
テキストスタイルを適応した後は一つ一つテロップを確認して、
必要があれば適切な文節でテロップを改行します。
これで発言に合わせてテロップを表示することができました!
お疲れ様でした!
まとめ
長くなりましたが、ポイントは
✅Vrew上で発話とテロップが合うようにできるだけ調整する
(無音期間をクリップの先頭にしない)
✅VrewではTabキー・Shiftキー・Enterキーを使って効率よく作業する
✅カットとテロップを合わせるときはトラックターゲットをテロップのレイヤーに合わせて、キーボードの上下で移動
✅Vrewで生成された動画は使用しない
(カットも音質も変わってしまっているので)
上記の点になります。
Vrewを使うとテロップ入れが本当に楽になります!
120分までなら無料で使えるので、ぜひぜひ導入してみて下さい!